阿蘇の野焼きの時期になると、もう春は間近。
そんな先月の27日、阿蘇山の草千里ヶ浜で約半世紀振りの野焼きが行われました。
これだけ間隔があいて野焼きされる理由は、近年流行した「口蹄疫(こうていえき)」をきっかけに放牧が中止。
この弊害として、草千里の草が伸びたり低木化しはじめました。そんな理由により、環境保全と景観を守るため野焼きが実施されることとなりました。
野焼きは13時頃からはじまり、草千里の東西から火が燃え広がり、約1時間程度で燃やす作業はほぼ完了。
珍しい行事に写真愛好家や観光客も釘付け。野焼き作業はボランティアの方々が貴重な時間をさいて参加されています。
それから数日後、サイクリングで草千里を訪れると、灰が少し雨風に流されたのか、黒い焼け跡が茶色に薄まっていました。
焼かれた後からは新しい緑が芽吹きます。はやく草原に満ちた草千里ヶ浜をノンビリと眺めたいものです。